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口下手で「思ったことをうまく人に伝えられない」と悩んでいる人には、共通する特徴があります。
まずは自分に当てはまるかどうかチェックしてみましょう。
口下手な人は、穏やかで争いごとを嫌う平和主義者な一面があります。
周りとの協調性を重んじており、自分の意見をグッと飲み込み、ほかの人の意見を優先しがちです。
そのため、何かと我慢してしまうことも多く、他人とのやり取りの中でどっと疲れを感じてしまうことも多いでしょう。
このタイプは、話すことが苦手というよりも、話すことで周囲がどう思うかを気にしてしまう優しさの持ち主だからこそ、うまく話せない傾向があります。
そんな姿を見た周囲の人に「あの人は怒らない」「いつも穏やかだよね」と評価され、余計に本音を言えなくなってしまうこともあるでしょう。
口下手な人の特徴として、積極的に人前に出ることが苦手な引っ込み思案な性格も挙げられます。
このタイプは、人付き合いに受け身で、自分から意見を言うことを避けがちです。
複数人が集まる話し合いや友人同士が集まるシチュエーションでは、できるだけ話題を振られないように、そっと気配を消すこともあるでしょう。
仮に、意見を求められたとしても「何でもいいよ」「みんなはどう思う?」と、周囲に合わせることを優先します。
後々になって思いを伝えられなかったことを悔み、そんな自分に嫌気が差してストレスを溜めてしまうことも少なくありません。
人見知りが故にコミュニケーションを避けてしまい、その結果として口下手になってしまう人もいるでしょう。
このタイプは、初対面の人や慣れない人と対面すると、緊張や恥ずかしさで頭が真っ白になってしまい、思っていたことを話せなくなってしまいます。
そうした経験を何度も繰り返すうちに、会話への苦手意識を持つようになる人も少なくありません。
中には、「人前でうまく話せない…」と、周囲との関わりを避けて、心を閉ざしてしまう人もいるでしょう。
しかし、心の底では他人と楽しく会話をしたいのが本音です。会話が得意な人を見て、「自分もあんな風に話せたら」と羨ましく思うこともあるでしょう。
楽し気に会話する人たちを見て、「どうして自分は口下手なのだろう」と自信を失ってしまうことがあるかもしれません。
自分の自信を取り戻すためにも、口下手になってしまう原因を見つけて、対策の糸口を考えていきましょう。
口下手になる原因としてまず考えられるのは、小さな頃から1人で過ごす環境に慣れていたことです。
一人っ子や1人遊びが好きだった人は、日頃から1人行動が多くなります。すると自然に人と関わる機会も減り、他人とのコミュニケーションを取る経験がないまま成長してしまいがちです。
それ故に、集団生活になじめず、苦しい思いや深く悩んだ経験をした人も多いのではないでしょうか。
小さな頃に抱いた「うまく話せなかった」という苦手意識は、大人になっても影響を及ぼします。
何かを話そうとしても、ふと小さな頃の苦い記憶が蘇り、口が重くなってしまう人もいるでしょう。
自分に自信が持てないと、自分の意見や考えにも自信が持てなくなります。
「こんなことを言ったら嫌がられるかも」「周りと違ったらどうしよう」そんな考えで頭がいっぱいになり、自分の本音が埋もれてしまいがちです。
口下手な人の中には、家族や親しい友人の前では、うそみたいに冗舌になるタイプが少なくありません。
心を許している人たちの前では、「どんな自分でも受け入れてくれる」という自信と安心感があるからこそ、言葉がどんどん溢れてくるのです。
反対に、初対面の人や顔見知り程度の人が相手だと、「拒絶されたらどうしよう」という不安が心を埋め尽くし、口を重く閉ざしてしまいます。
「どう思われているのかな」そんな風に周りの顔色を気にし過ぎてしまうことも口下手になってしまう原因です。
他人に嫌われることを過剰に恐れており、少しでも相手がつまらさそうな表情を見せると一気に不安が募ってしまうこともあるでしょう。
こうしたタイプは、過去に自分が話したことでその場の空気が冷めてしまったり、笑われてしまったりと、人前で恥をかいた経験がトラウマになっている人が多いです。
「もうあんな経験はしたくない…」という思いが心に深く根を張り、だんだんと思ったことを口できなくなった結果、口下手になっているといえます。
口下手であることに自信を失ってしまい「これから先、うまくやっていけるのかな…」と将来に不安を感じる人もいるかもしれません。
しかし、口下手だからこその長所もあるのです。口下手を直すことを目指しながらも、よいところはしっかりと伸ばしていきましょう。
口下手な人は、相手が気持ちよく話せる環境をつくれる聞き上手な人が多いです。話すことが苦手だからこそ、周囲の話を一生懸命に聞いています。
自分では何気ないことだと思っているかもしれませんが、聞き上手というスキルはそう簡単に持てるものではなく、素晴らしい能力です。
例えば、ビジネスの場で相手の話をしっかり聞ける人は、誠実な印象を与えます。「この人だから任せたい」と認められることもあるでしょう。
また、恋愛面でも自分の話ばかりをする人と比べると、しっかりと話を聞いてくれる人に好感を持つ人は多いです。
「一緒にいると落ち着く」そんな安心感を与える存在になれるでしょう。
会話をすることは大切なことですが、中にはお喋りに夢中になってしまい、ほかの作業が手に付かなかったり、集中できなかったりする人も珍しくありません。
一方、口下手な人は、無理に周囲の会話に入ろうとしません。目の前のことに集中しやすく、自分の世界に没頭できるのです。
余計なことに意識を取られない分、作業のペースが早かったり、クオリティーが高いものを用意できたり、周りからの信頼を得やすいでしょう。
また、普段口数が少ないからこそ、一つひとつの言葉に重みが生まれます。
集中して取り組む姿も作用して、「あの人が言うなら間違いない」と絶大な信頼を寄せられることもあるでしょう。
口下手な人は、一度信頼した相手はとことん大切にします。友人の数はそれほど多くなかったとしても、生涯をかけて仲良くなれる友人に恵まれやすいでしょう。
誰とでも気さくに話せる人を羨ましく感じてしまいがちですが、そうした人たちも広く浅い付き合いに悩んでいるのかもしれません。
一方、ただ1人でも深い信頼関係を築いていれば、長期間にわたって、どんなことでも話せる気の置けない関係を築きやすいのです。
口下手ならではの長所がある一方で、口下手だからこそ困ることもあるものです。
そんな困っていることを振り返ることで、口下手を克服するモチベーションにつなげていきましょう。
口下手な人は、会話を楽しむ周りの輪に入れないことで、疎外感を覚えることもあるでしょう。
これがただの雑談であれば大きな影響はありませんが、重要な話し合いに混ざれないと、知らぬ間に大事なことが決まってしまい、苦労することもあるかもしれません。
加えて、社会人になると何気ない雑談の中で信頼関係が生まれたり、仕事につながるきっかけが発生したりすることも多々あります。
そうした場面に積極的に参加できないことで、得られない信頼や仕事も生まれるかもしれません。
また、誰よりも話を聞いているにもかかわらず、リアクションが薄いことで「今の話聞いてた?」「もしかしてつまらなかった?」と誤解を与えてしまうこともあるでしょう。
時には、緊張しながら話し出したものの頭が真っ白になってしまい、何を話したかったか忘れてしまうこともあるでしょう。
そして、会話が終わってから「うまく話せなかった」「またやってしまった…」と後悔の念に苛まれることもあるかもしれません。
話している途中で「これはダメなパターンかも…」と気づいたとしても、軌道修正する余裕もなく、重たい空気を味わいながら話し続けなければなりません。
そして、そんな自分を不甲斐なく思い、ますます会話に苦手意識を持ってしまうこともあるでしょう。
口下手な人は、自分の感情を相手に届けることが苦手です。
時には、「怒らせてしまったかも」「もしかしてこの話はつまらなかったかな…」と相手を不安にさせてしまうこともあるでしょう。
また、大人数が参加する飲み会やイベントでは、発言の少なさから「ノリが悪い」とネガティブに捉えられてしまうこともあります。
本当は心から楽しみたい気持ちがあっても、その気持ちを上手に表現できないことにもどかしさを感じることもあるでしょう。
そして、誤解されてしまう機会が増えていけばいくほど、切なくやるせない気持ちでいっぱいになってしまうのです。
口下手を克服して自然に会話を楽しめるようになるためには、いくつかのポイントがあります。
具体的な克服方法と話し方のポイントをチェックしましょう。
「面白い話をしないといけない」と、周りとの会話に必要以上のプレッシャーを感じていませんか?
相手を楽しませようとする心掛けは必要ですが、面白い話をすることに意識が向きすぎて、自分自身で会話のハードルを上げてしまっているのかもしれません。
会話の楽しさは面白い話をすることだけではなく、知識を得ることや気分転換をすること、相手の一面を知ることなどさまざまな面があります。
無理に面白い話をしようとするのではなく、まずは話したい内容を頭の中で整理して、分かりやすく話すことを意識してみましょう。
また、できるだけ落ち着いて話すこともポイントです。自分のペースでじっくりと話せば、周囲は耳を傾けてくれるでしょう。
会話に困ったときは、相手に質問してみることも効果的です。
質問されることで、相手は「自分に興味を持ってくれている」と好意的に受け取り、自然な形で会話を続けやすくなります。
ただし、「何か質問しなければ!」と考え込み、気まずい沈黙が生まれてしまうことは避けたいものです。
いい質問をすることを意識するのではなく、会話の中で自分が興味を持ったことや知らないことを、素直に聞く姿勢を意識してみましょう。
どうしても質問が思い浮かばないときは、相手の言葉をオウム返しするのも手です。
例えば、相手が「仕事が忙しくて…」と話し出したら、「そっか、今は忙しい時期なんだね」と話の内容を復唱することで、しっかり話を聞いていることをアピールしつつ、話をスムーズに広げられます。
相手の情報を引き出すだけでなく、自分自身の情報も開示するようにすることも大事なポイントです。
人は「わたしはこういう人間です」と開示されると、その人のことを知れたことで、安心感や親近感を覚える傾向があります。
同時に「自分も情報を明かそう」とオープンになりやすく、グッと心の距離が近づくきっかけが生まれるのです。
例えば、相手に好きな食べ物について質問し、その答えが和食だったとします。自分も和食が好きであれば、それを伝えて、好きな料理やお店の話について広げてみましょう。
反対に洋食派であれば、お互いのよさについてディスカッションしたり、おすすめの料理やお店について話せば、会話の幅がさらに広がります。
普段の話し方を意識する以外にも、口下手を克服する方法があります。日常的に取り入れられる口下手の克服方法をチェックしましょう。
口下手な人は「どんな話をしたらいいのだろう?」と悩んでしまうことで、うまく話せないシーンが多々あることでしょう。
そうしたときのために、事前に本やファッションなどの流行をチェックしておくと、会話を始めやすくなります。
リサーチした知識は、家族や親しい友人相手に話してみましょう。一度うまく話せた経験があるテーマは、初対面の人が相手でも自信を持って話しやすくなります。
最初の会話のきっかけさえつかめれば、そこからは相手が話してくれたり、知識を元に会話を進めることもできるでしょう。
流行を押さえておくことは「いざというときはネタがある」という安心材料にもなります。
職場の同僚や友人などで、話し上手だと感じる人がどのように話しているのかを分析するのも有効な方法です。
話し上手な人は、いくつか上手に話すパターンを持っています。物語に起承転結があるように、ある程度会話の流れがパターン化していれば、自然に言葉が浮かびやすくなります。
話の内容を聞いて覚える方法もありますが、ノートに書き起こすと、情報が可視化されてより頭に入りやすくなりおすすめです。
また、話し方だけでなく、話すトーンやペース、話題の選び方なども参考にしてみましょう。
身近な人以外にも、ラジオパーソナリティーやアナウンサーなど話のプロの話術に注目するのも手です。
異性とうまく話せないことで、親しくなるまでに苦労する人も多いのではないでしょうか?
しかし、口下手な人は「多くを語らない姿勢に魅力を感じる」「一緒にいて落ち着く」などの理由から、異性ウケは決して悪くありません。
口下手を克服することを目指しつつ、すてきな恋人を探す方法をチェックしましょう。
口下手な人におすすめの出会い方の一つとして、マッチングアプリが挙げられます。
実際に会う前にメッセージでやり取りできるため、「対面だと緊張する」「相手がどんな人か先に知りたい」という人にぴったりです。
また、事前に相手のプロフィールをチェックできるため、同じ趣味や価値観の人を見つければ、会話のきっかけづくりに悩む心配もありません。
何よりも文章でやり取りできることで、話す内容を十分に考える時間があります。「何を話そう」と迷ったとしても、その場でじっくり考えて答えられるのです。
大手のアプリであれば、数十万人単位の利用者がいるため、中には口下手な性格を魅力的な個性と捉えてくれる異性との出会いもあるかもしれません。
やり取りを続けるためには、最初の1通目が大事です。
マッチングアプリでは、日々多くの異性がやり取りしているからこそ、1通目でイマイチだと思われると離脱されてしまうこともあります。
1通目ではあいさつと併せて、どうしてその人がいいと思ったのか具体的に伝えると、興味を抱いていることがハッキリに伝わります。
その後のやり取りでは、相手の返信ペースに合わせながらも、ポジティブな文章を心掛けましょう。
文章は感情が伝わりにくい分、言葉の表現を工夫したり絵文字や顔文字をつかうと雰囲気が明るくなります。
プロフィールは「わたしはこういう人です」とアピールする場所です。
興味を抱いてもらえるポイントが増えるように、趣味や特技など基本的な項目はしっかり埋めるようにしましょう。
また、最後まで読んもらえるように工夫が必要です。1文は短くする・話の変わり目で改行する・分かりやすい文章にするようにしましょう。
プロフィールだけでなく、プロフィール写真も大事なポイントです。最初に目に留まるものであり、写真次第ではプロフィールを見る前にスルーされてしまうこともあります。
おすすめは、明るい雰囲気を与えやすい笑顔の写真です。笑顔が苦手な人は、1番表情が穏やかに見える写真を選ぶとよいでしょう。
話すことに苦手意識があると、会話自体を避けてしまいがちです。しかし、誰しも最初から話し上手だったわけではありません。
例えば、話のプロであるお笑い芸人も、何度も同じネタを披露したからこそ、巧みな話術を手に入れています。
「今すぐうまく話せるようになろう!」と焦るのではなく、1日一つでも楽しく話せた経験を得ることを目指しましょう。
今日できるようになったことは、明日はもっとできるようになり、それを繰り替えしていれば、次第に話し上手な自分に変われるはずです。
行動してみる!