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勧誘による被害を防ぐためには、まず勧誘がどのように行われるものなのかを詳しく知っておくことが大切です。マッチングアプリに潜む勧誘の主な手口を確認していきましょう。
マッチングアプリをはじめとする出会いの場における勧誘とは、一般的な出会い目的の会員を装って会員に近づき、マルチ商法などに誘い込むことを指します。
具体的には、狙った会員に通常のアプローチを仕掛けて信用させ、目的の勧誘先へと誘導するパターンが多いでしょう。
勧誘は、多くの場合マルチ商法のメンバー集めを目的として行われることが多いですが、決してそれだけではありません。
中には、宗教や投資・危険なアルバイトへの誘導を目的としてアプローチを仕掛ける人物もいます。ビジネスの話をされないからといって油断せず、相手の言動を慎重に見極める必要があるでしょう。
勧誘と同一視されやすい存在にサクラがありますが、この二つは基本的に別物です。
出会い目的を装いつつ、本当は違う目的を持っているという点では同じ勧誘とサクラですが、両者の大きな違いは、サクラが運営に雇われている人物であるという点です。
サクラは、あたかも相手に恋愛感情を持っているかのように近づいて、メッセージのやり取りに必要なポイントを購入させ、運営側の利益を上げることを目的に活動する存在です。
「自分に興味を持ってくれている様子なのに、いつまでたっても会えない」という異性がいたら、サクラの可能性について疑った方がよいかもしれません。
では、実際に勧誘する人を見分けるにはどうすればよいのでしょうか?特に注目したいポイントをチェックしていきましょう。
マッチングアプリ上で異性からアプローチがあったとき、相手のプロフィール写真に大勢で写っているものがあれば、勧誘の可能性が高いといってよいでしょう。
勧誘をしてくる人物は、自分が所属する集団・グループに強い帰属意識を持っています。素晴らしい仲間たちと、その1人である自分に酔いしれているため、それをアピールせずにはいられないのでしょう。
そもそも、異性との出会いを求める場で、自分以外が写っている写真を利用するというのは通常考えにくいことです。
このような異性からのアプローチを受けたなら、それから先どうするかはできる限り慎重に判断していきましょう。
勧誘目的の人は、プロフィール欄やメッセージなどで特定のワードをつかう傾向があります。以下、主なものを紹介していきましょう。
これらの通常恋愛には関係のないようなワードを多用したり、過剰なポジティブさを感じさせたりする人物は、勧誘目的とみてまず間違いないといえるでしょう。
イベントやセミナーに誘ってくるというのも、勧誘目的の人物によく見られる特徴です。
彼らがさそうイベントやセミナーは、目的のものに誘導するための一つの手段でしかありません。
料理教室・異業種交流会・仲間内のパーティーといった、一見そうとは思えないような名目の催しだったとしても、十分に警戒する必要があるでしょう。
ありがちなパターンとしては、さそわれてイベントやセミナーに参加したところ、自分以外のほとんどの参加者が勧誘先グループのメンバーで、口々に勧誘を受けて思わず承諾してしまうといったことが考えられます。
マッチングアプリでの出会いにもかかわらず、いきなり集団で会おうとさそわれたら、まずそれ自体がおかしいと考えた方がよいのかもしれません。
中には、「もし勧誘に遭ってしまったら、どう断ればよいのか分からない」という人もいるでしょう。そんな人におすすめの断り方・対処法を紹介します。
マッチングアプリを利用している中で、勧誘目的の人に出会ってしまった場合、断り方としてまずおすすめなのが「興味がない」とはっきり伝えることです。
勧誘をする人物は、あの手この手で目的を達成しようとします。「時間がない」「お金がない」など、断る際にあれこれ理由をあげてしまえば、付け入る隙があると判断されてなかなか手を引いてもらえないでしょう。
そこでおすすめなのが「興味がない」とキッパリ伝えるという方法です。ターゲットにこう言われてしまえば、相手はもうなすすべがありません。
ほとんどの勧誘は、この一言で問題なく対処できるでしょう。
一部、「興味がない」と伝えても諦めない勧誘も存在します。そんなときは、相手と一切の連絡を絶ち、今後関わるつもりがないことを暗に伝えましょう。
マッチングアプリを通じた関係であれば、連絡さえ取らなくなってしまえば相手との関係はそれっきりです。しがらみなどを考慮する必要もないため、毅然とした対応がしやすいでしょう。
ただし、いったん連絡を絶つと決めたなら、その態度を貫き通す必要があります。中には、反省したそぶりで許しを請い、再び隙をうかがう人物がいないとも限りません。
「絶対に勧誘されたくない」と思うなら、終始一貫した姿勢を見せる必要があるといえるでしょう。
何をしても相手が諦めない・一方的に送り付けられるメッセージがストレス…そんなときは、最終手段として相手をブロックし、運営会社に通報しましょう。
マッチングアプリは、あくまでも恋人との出会いを求める場です。勧誘目的の会員は、運営側にとっても望ましくない存在のため、遠慮なく通報してしまいましょう。
なお、利用するアプリにもよりますが、いったんブロックをすれば、仮に相手がメッセージを送ってきたとしてもメッセージそのものが非表示になり、通知自体されなくなります。
通報に抵抗があるようであれば、ブロックだけでも十分な効果が期待できるでしょう。
マッチングアプリにおける勧誘とは、一般会員を装い、特定のグループなどに誘導することを指します。
誘導先はマルチ商法や宗教などさまざまですが、純粋に出会いを求めて利用している会員にとって、非常に厄介な存在であることは間違いないでしょう。
勧誘目的の人物には、大勢で写っている写真がある・特定のワードをつかう・イベントやセミナーにさそってくるといった特徴があるため、見分けるのはそれほど難しいことではありません。
「怪しいな」と感じたら速やかに距離を取り、勧誘に煩わされることなくステキな出会いを見つけましょう。
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