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「男性は強く、群れないもの」「かわいく甘えるのは女性の方」子どものころ、カップルに対してこんなイメージを抱いていた人も多いのではないでしょうか?
ところが大人になるにつれ、案外甘えたがりな男性が多いことに気づきます。特に、付き合い出すと男性の甘え癖が目立ち、「これって普通なの?」と戸惑うことが増えるかもしれません。
まずは甘えん坊な彼氏が「彼女に甘えたい」と思うときの心理から確認していきましょう。
彼があなたに甘えるのは、あなたを愛し、絶対的な信頼を置いているからです。時間があれば彼女と過ごしたいと思っているため、離れることを極端に嫌がるでしょう。
無条件に慕ってくる様子は、母親について回る赤ちゃんの後追いを連想させます。あなたを愛着の対象である特別な存在だと認識し、どこにでもついてこようとするのです。
あなたといる時間を作るのも、あなたを喜ばせようと気をつかうのも、彼にとって全く苦ではありません。「たまには1人の時間が欲しい」といった思考回路は、ほぼないといってよいでしょう。
彼から見たあなたは「自分のことが好きな女性=自分を認めてくれる女性」です。自信のない男性にとって、自分に価値を見出してくれる存在はかけがえのない心のよりどころとなります。
自己肯定感の低い男性は、自分の言動に自信を持てません。「役に立っているのか?」「必要とされているのか?」と、相手の反応が気になることが多いでしょう。
付き合っている彼女になら「今日は頑張ったんだ」と言えば褒めてもらえます。彼女から送られる「すごいね」「えらいね」で、承認欲求を満たす快感のとりこになっているのです。
甘えたがるのは「こっちを見てくれ」という彼からのアピールです。
仕事や身の回りの用事など目の前のやるべきことを片付けてしまうと、甘えん坊タイプの彼は「1人で過ごすのは寂しい」と感じます。
そこで真っ先に思い浮かぶあなたに、彼の「構ってほしい攻撃」が集中するのです。ただし、甘えん坊だからといって、誰彼かまわずアピールするわけではありません。
いくら1人が寂しいといっても大人なので、気が向かない相手と過ごすくらいなら1人でいることを選びます。彼から甘えられるのは、言い換えてみれば心を許されている証といえるでしょう。
「わたしの彼、すごく甘えん坊な気がする…!」そうは思っても、彼氏のごくプライベートな部分を友達に相談するのもはばかられ、いまいちその度合いは判断しづらいかもしれません
そこで、甘えん坊彼氏に見られる主な三つの特徴を紹介します。あなたの彼氏が、どれくらい当てはまるかどうかチェックしてみましょう。
「甘えん坊かも」と感じたら、彼の家族構成について聞いてみましょう。甘えたがりな彼氏は末っ子、もしくは年上の兄弟がいることが多いです。
彼らの共通点は、家庭内のかわいがられ役であったことです。最も体が小さく心も幼い末っ子は、いつでも家族の注目を集め、甘えを許される傾向にあります。
そのポジションは大人になってからもひっくり返ることはありません。幼少期から構われてあたりまえの日々を送ってきたため「好きなときに構ってほしい」という思いが身に染み付いているのです。
スキンシップ好きも、甘えん坊の大きな特徴といえます。こうした彼氏は、基本的に距離が近く、だいたい体のどこかが触れていることが多いでしょう。
外でデートしているときは、いつも手をつないだり腕を組んだりするのを好みます。人前ではそれほど触れてこないのに、2人きりになったとたん膝枕を求めてくるタイプもいるでしょう。
体に触れたがるといっても、全てが性的な意味を持っているわけではありません。純粋にあなたがそばにいることを実感し、安心感を得ようとしているのです。
甘えん坊な彼氏は孤独が苦手です。「いつでも自分だけを見ていてほしい」と思う気持ちが強く、あなたの注意がよそを向く気配に敏感に気づきます。
このタイプは「2人の休日が重なる日は一緒にいるのが当然だ」と考えがちで、あなたがデート以外の予定を入れと不機嫌になりやすいでしょう。
たとえ同じ家の中にいても、寂しがりな彼は彼女の後をついて回ります。
掃除機をかけるとき、キッチンに立つとき、後ろから抱きついて手元を眺めていることも珍しくありません。
もともとの性格によるところも大きいですが、1人暮らしをしている場合や、就職を機に地元を離れた場合、輪をかけて寂しがりな特徴が出やすいでしょう。
甘えん坊という要素は、多くの女性が理想の彼氏として思い描く、頼りがいのあるヒーローとは少し方向性が違うかもしれません。
しかし実際には、甘えん坊な彼氏と出会えたからこそ、幸せいっぱいの毎日を送っている女性がたくさんいます。彼女たちは、彼氏のどのような部分に魅力を感じているのでしょうか?
ここでは、彼氏が甘えん坊だからこそ得られるメリットを紹介します。
甘えん坊な彼氏は、とにかくかわいいのが魅力です。このかわいさとは外見よりもむしろ「自分がいなければダメになってしまう」という危うさにあります。
どんなときも待ち構えていたかのように即レスしてくる彼氏や、生活能力がまるでなく手作りご飯を手放しで喜ぶ彼氏は、女性に備わるとされる母性本能を強く刺激するのです。
何より「自分が求められている」という安定感があります。もともと母性本能が強く世話好きな性質であるほど、自分を頼り甘えてくる男性はかわいくてたまらない存在となるでしょう。
素直さも甘えたがりな彼氏のよいところでしょう。甘える理由を問い正せば「大好きだから」と、ハートを射抜くパワーワードが飛び出してくるはずです。
甘え下手な男性たちは、彼女に対してすら素直に「好き」といえません。「照れくさい」「男らしくない」といった感情が邪魔をしているのです。
一方で甘えん坊な彼氏は、一般的にいわれる「男らしさ」に頓着せず、まるで幼い子が親に向けるような純粋な好意を向けてくれます。
彼が好きな人に向ける無邪気な笑顔に、打算や駆け引きは一切ありません。分かりやすい愛情が欲しい女性とは、相性がよいといえるでしょう。
「他人に見せる顔と、自分に見せる顔が違う」これがよい意味であった場合、こちらの気持ちを引きつけてやまないギャップとなります。
甘えん坊な彼氏が、会社では「デキる男」として評判の高い場合も少なくありません。外で気を張っている反動で、彼女といるときに甘えん坊になってしまうのでしょう。
強くいなければいけない男性ほど、羽を休める場所が必要です。プライベートで甘えたい願望をかなえられているからこそ、思う存分能力を発揮できます。
甘えん坊になるのが2人きりのとき限定ならば、こうしたギャップを持つ彼氏は、女性を幸せにできる素質を備えているといえるでしょう。
外から見て順風満帆なカップルでも、どちらにも何一つ不満がないということはごくまれです。
コインに裏表があるように、甘えん坊彼氏にもメリットだけではなくデメリットもあります。
続いて、甘えん坊な彼氏と付き合うことで感じる、二つのデメリットについて見ていきましょう。
彼氏に男らしくいてほしいときには、甘えん坊な彼氏はやや力不足といえます。
「夫が表舞台に立ち、妻が家庭を守る」かつてこうした常識があったように、恋人同士も自然と役割を分担するようになるものです。彼氏が甘え役ならば、彼女はしっかり役を担わざるを得ないでしょう。
精神的に自立した女性であっても、時には弱音をはきたくなることもあります。とはいえ「寄りかかって平気なのかな?」と思えば、素直に甘えられません。
心の余裕がなくなったときは、甘えん坊彼氏のメリットがデメリットに転じてしまうこともあるのです。
最も心地よいと思う恋人との距離感は人それぞれです。それは愛情の大きさとは何の関係もありません。
ほどよい距離を保っていたい人もいれば、常にゼロ距離でくっついていたい人もいます。
甘えん坊はもちろん後者です。心理的にも物理的にも恋人のそばにいることを望みます。束縛が強くなりがちでもあり、あなたが自分以外の異性と関わるのをひどく嫌がるでしょう。
会社の同僚や友人よりも自分を優先させたがり、あなたの人間関係にまで支障が出るかもしれません。
もしあなたが彼と同じ恋愛観ではない場合、少し重荷に感じることもあるでしょう。
甘えん坊な男性に免疫がないと「どう扱っていいか分からない!」と困惑することもあるでしょう。
しかし、そう不安がることはありません。甘えん坊彼氏を御するのは、案外簡単なのです。甘えたがりな彼氏とうまく付き合っていく三つのコツをお伝えします。
彼を満足させる簡単な方法は、まずは彼氏氏の要求を聞き入れてあげることです。甘えたがりな彼氏のワガママは、子どもが母親の愛情確認をする行為に似ています。
やりたいことがかなえられるかどうかよりも、愛する人がありのままの自分を受け入れてくれるかどうかが重要なのです。
よほど無理難題をいわれない限り「子どもだから仕方ないか」という気持ちで、彼を心ゆくまで甘えさせてあげましょう。
もともと人間には、仲間と身を寄せ合おうとする性質があります。
スキンシップは、付き合いたてのときは愛情を育て、安定してからは信頼関係の確認作業としての役割を果たすのです。
あなたに触れている感覚が心地よいのと同時に、触れても拒絶されないかどうかを無意識に確かめようとしています。
彼が甘えてスキンシップしてきたときは、子犬がじゃれているようなものと思って好きなようにさせておきましょう。
人間関係が一方的になるのは、あまりよい傾向とはいえません。
よほど甘えられるのが性に合っていない限り、関係性が定着してしまうと恋人関係を続けるのがしんどくなってくるでしょう。
「弱い者を守りたい」という本能は、性別にかかわりなく誰にでも備わっているものです。時にはこちらから甘えてみると、彼は「いつも自分を大切にしてくれている彼女を、自分も守ってあげたい」と思うでしょう。
甘えるチャンスは、彼が精神的に余裕のあるときです。仕事が落ち着いているときを見計らって、ちょっとしたワガママを言ってみましょう。
甘えたがりな彼氏は素直で魅力的です。とはいえ、気持ちに余裕のないときには彼をかわいいと思えない瞬間があるかもしれません。
長く付き合っていく秘訣は、彼に合わせて無理をしすぎないことです。最後に、甘やかせないときの対処法と、彼の男らしさを伸ばす方法を紹介します。
無理を続けると、彼への気持ちが冷めてしまう原因にもなりかねません。甘えられるのがしんどいときは、さり気なくそう伝えましょう。
ただし、きつい言葉をつかわないことが大切です。突然冷たくされると、彼もあなたとの接し方が分からなくなってしまいます。
たとえあなたが「面倒だな」と思っていたとしても、彼にあなたを困らせようとする意図はありません。
「今日は疲れてるから、明日たくさん仲良くしようね」とやわらかく伝えれば、きっと彼も理解してくれるでしょう。
甘えたがりな面ばかり目立つようになってしまっているのは、彼の男性としての自信のなさが原因かもしれません。
そこで彼に自信を持ってもらうため、いわゆる「男らしい行動」をしたときにすかさず褒めてみましょう。
例えば、デートプランを積極的に立ててくれたときや、デートの送迎をしてくれたとき「ありがとう!今日はうれしかった」と言葉で伝えてみましょう。
褒められる部分が増えるたび、彼は「彼女を守らなければ!」という気持ちが強くなっていくかもしれません。
甘えたがりな彼氏は、まるで子どものように彼女を慕います。自分だけに気を許し、懐いていると思えば悪い気はしません。しかし、時には頼りがいのある部分も見せてほしいところでしょう。
彼が自分を頼ってくるのなら、その信頼を裏切らずにうまく誘導してあげるのが得策です。甘えすぎは適度にたしなめつつ、褒めて伸ばしてあげましょう。
甘えと我慢のバランスがつかめてくれば、お互いに支え合える理想のカップルになれるかもしれません。
行動してみる!