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女性と比べると、男性は失恋を引きずりやすい傾向があります。どうして男性の方が失恋を乗り越えるまでに時間がかかりやすいのでしょうか?
男性ならではの心理にその理由があります。女性の心理と比較しながら見ていきましょう。
男性は過去の恋愛に名前を付けて保存する習性があります。元カノのことを忘れることはなく、心のフォルダの中に大切に保存してあるのです。
たとえケンカや浮気のようなひどい別れ方をしたとしても、時間がたつと「いい恋だった」「あの子はいい子だった」と美化する傾向があります。
過去の思い出が自分に都合よく改変されることもしばしばで、元カノが人生の中で最もすてきな女性だったと思い込むことも少なくありません。
過去の恋愛に縛られやすく、気持ちの整理に時間がかかりやすいといえるでしょう。
一方、女性は過去の恋愛を上書き保存する習性があります。
最初は落ち込みこそすれど、新しい恋をすれば元カレの存在は心の中からほぼ消えてしまうのです。
一般的に男性は、周囲と恋愛話をすることがありません。もちろん失恋の相談をすることもなく、悩みがあっても1人で我慢してしまいがちです。
本音ではつらい・悲しい気持ちを誰かに理解してほしくても、いざ相談しようとすると「失恋で悲しむなんてみっともない」など、気持ちにストップをかけてしまいます。
結果的に自分の中につらい気持ちを封じ込めてしまい、ズルズルと失恋の痛みを引きずり続けてしまうのです。
女性の場合は、日頃から友達や家族と恋愛話をする機会が多く、失恋したショックも真っ先に共有します。
悲しみが癒えるまで励ましてもらったり、新しい恋に進むためのアドバイスをもらったりして、傷ついた心を癒すことができるのです。
失恋から日が浅いにもかかわらず、新しい彼女ができている男性は少なくありません。
必ずしも全ての男性が失恋を引きずるわけではないのです。では、失恋を引きずりやすい男性にはどのような特徴があるのでしょうか?
失恋を引きずりやすい男性の特徴として、自分にあまり自信がないことが挙げられます。
物事をネガティブに考えやすく、失恋の原因を自分のせいにしがちです。
「あのときああしていれば」と過去を嘆いては、時が止まったように動けなくなってしまうこともあるでしょう。
過去にばかり目を向けてしまうことで、現在の自分のことがおろそかになります。
新しい恋をする気力を持てず、余計に元カノのことを考えてしまう負のループに陥ることもしばしばです。
ネガティブ思考に過去を美化する習性も合わさり、「元カノ以外に自分のことを好きになってくれる人はいない」と思い込むこともあります。
彼女が中心の生活をしていた男性もまた、失恋を引きずりやすいです。
彼女の休みに合わせる・夜になったら必ず電話する・帰宅時間に迎えに行くなど、自分の時間のほとんどを彼女のためにつかっていたという人も多いでしょう。
彼女を支えることが生きがいであり、ほかに趣味ややりたいことがない男性は、別れた後に大きな喪失感を味わいやすいです。
普段彼女とばかり過ごしていたからこそ、時間を持て余してしまいます。
そして暇さえあれば「今頃何をしているのかな」「俺がいなくても大丈夫かな」と彼女のことを考えては、失恋した事実に落ち込んでしまうのです。
失恋をきっかけに自信をなくし、「もう恋なんてできない」と思い込んでしまうことも、失恋を引きずりやすい男性の特徴の一つです。
別れ際に「もう好きじゃない」とひどい言葉を投げつけられたり、浮気相手の元に去っていったりした場合は、恋愛そのものがトラウマになります。
ふとしたときに自分の元を去っていく元カノを思い出し、苦しい気持ちに悩まされ続ける人もいるでしょう。
また、大恋愛の果てに「一生に一度の恋は終わった」と事切れてしまい、次の恋をする選択肢を自分からなくしてしまう人も少なくありません。
過去の恋愛がすばらしいものだったからこそ、その思い出と共に生きたいがために忘れないことを選んでいるといえるでしょう。
失恋のショックは次第に薄れていきますが、中には「早くつらい気持ちから解放されたい」「いつまでもクヨクヨしたくない」と望む人もいるでしょう。
そんな人に向けて、失恋から立ち直るための向き合い方を紹介します。自分の気持ちを整理して、前向きな自分を取り戻しましょう。
失恋から立ち直るファーストステップは、自分が傷ついていることを認めることです。
仕事を頑張りたい男性にとって、失恋のつらい気持ちと向き合うことは合理的でないように感じるかもしれません。
余計につらい気持ちを思い出し、苦しむだけだと思う人もいるでしょう。
しかし、無視していても失恋の傷を負った心は痛みを訴え、どうにかしてほしいと存在を主張するものです。いつまでも失恋したことを忘れられず、意識し続けてしまうでしょう。
まずは失恋で傷ついたことを認めて、受け入れることが大事です。
痛みを自覚することで自分の本音が浮き彫りになり、失恋を乗り越える糸口を見つけられるかもしれません。
つらい気持ちを自覚して、悲しみが襲ってきたときは素直に泣いておくことも、失恋から立ち直るために必要なことです。
「泣くなんて男らしくない」とやせ我慢をしてしまうと、心の中に失恋で受けたストレスを抱え続けてしまいます。
泣くことは心のデトックスです。涙と一緒にストレスも排出され、スッキリとした気分になれます。気持ちも整理できて、切り替えも早くなるでしょう。
泣くことが苦手な人は、素直に泣けるようなシチュエーションを見つけることが大切です。
人目につかない場所であれば、男性としてのあるべき姿を気にせずに泣けるでしょう。
おすすめの場所はお風呂です。すすり泣く声が水音に紛れ、自分自身も意識することなく泣きやすくなります。
気持ちの整理がある程度ついたら、思考もクリアになってくるはずです。
この段階まで来たのであれば、失恋を乗り越えるためにアクションを起こしましょう。
男性が失恋を乗り越えるのにぴったりの行動を三つ紹介します。
失恋のつらい気持ちを意識してしまうのは、心の中に思いを巡らせる余地がある証拠といえます。
思考を失恋から切り離すためにも、趣味や仕事のような集中して取り組めるものに打ち込んでみましょう。
仕事は頑張れば頑張るほど結果が出ます。昇進や昇給など分かりやすい結果を得られれば、失恋で失った自信を取り戻すことにもつながるはずです。
一方、趣味は楽しみながら取り組めます。夢中になるうちに気持ちが明るい方にシフトしていくため、どんよりした気分から抜け出せるかもしれません。
これまで取りたてて趣味がなかった人は、これを機に自分に合う趣味を探してみましょう。新しい恋愛のチャンスが見つかる可能性も高くなります。
気分転換に行ったことがない場所へ旅行することもおすすめです。
新鮮なものに触れることで心が動きやすくなりますし、失恋で傷ついた心を癒せます。
伸び伸び過ごしたいのであれば1人で・思い切り楽しんでつらい気持ちを発散したいのであれば友達と行くとよいでしょう。
旅行先でおいしい物を食べる・美しい自然や景色を眺める・温泉やお風呂で体をゆっくり休めるうちに、失恋のダメージも薄れていきます。
1日かけて旅行することが難しければ、軽めのドライブがおすすめです。行き先や予定を決めず、心のままに走り出してみましょう。
好きな曲を聴きながらドライブするうちに、心が颯爽としてくるものです。
勇気を出して友達に話を聞いてもらうことも、失恋を乗り越える上で有効です。
最愛の恋人と別れたことで、あなたの心は孤独にさいなまれていることでしょう。
そんなとき、他人との関わりを持つことにより、孤独による寂しさを癒せるかもしれません。
心を許せる友達や家族であれば、自分の素直な気持ちを話しやすいのではないでしょうか。
あなたのことを大切に思っている人たちであれば、暖かな気持ちで受け止めてくれるでしょう。
人に話すことで客観視できることもポイントです。
周囲の感想やアドバイスを聞くことで、思い至らなかった答えや解釈があることに気づき、心が楽になるきっかけを得られます。
失恋中は少しのことで気持ちが落ち込みやすいです。自分の心を守るためにも、自分を傷つけてしまう可能性がある行動は避けましょう。
失恋中に気を付けてほしい三つの行動を紹介します。少しでも早くつらい気持ちから解放されるためにも確認しておきましょう。
元カノを悪者にして罵倒するのはNGです。怒りの感情を持ち続けることになり、いつまでも元カノに執着してしまいます。
ましてや新しい恋愛のチャンスが訪れたときに「元カノは最低なやつだった」「こんなところが嫌だった」と発言してしまうのはもっての外です。
相手の女性の目には、何かあったら悪口を言う人・いまだに元カノを追いかけている未練がましい人に見えてしまいます。
どのような別れ方であっても、お互いに何かしら非はあるはずです。相手を責めることは避け、自分の至らなかった点に目を向けるようにしましょう。
恋愛における反省点を見直すことで、次の恋愛で同じ別れをくり返すリスクを避けやすくなります。
胸の痛みを直視せず、「俺は大丈夫」とやせ我慢をするのもNGです。
失恋から数カ月も落ち込むのは心にも体にもよくありませんが、痛みを無視して平気なふりをするのはさらに自分を蝕んでいくものでしょう。
ケガをしたら診察と治療が必要なように、失恋の痛みも認める・立ち直る方法を探すことが大切です。
「大丈夫だから」「失恋なんて大したことない」と我慢するのはやめて、自分自身の気持ちに正直になりましょう。
どうしてもつらいときは休むことも必要です。心身共にリラックスすることで、自分の気持ちに向き合いやすくなります。
「今頃どうしてるのかな?」と気になる気持ちは自然なことですが、元カノのSNSを探す・チェックすることは避けることをおすすめします。
あなたは失恋の痛みに苦しんでいる一方で、元カノは毎日を楽しく過ごしているかもしれません。新しい彼氏と出会っている可能性もあります。
元カノのSNSをチェックすることは、自分が傷つくきっかけを探していることと同じです。
わざわざつらくなる原因を探して、悲しい思いをしていては失恋を乗り越えることは難しいでしょう。
失恋を乗り越えるまでは、元カノのSNSを非表示にする・一緒に写っている写真のタグ付けを外す・共通の友達の投稿を見ることを控えるなど、元カノの情報が目に入らないように対処が必要です。
失恋はつらく悲しい出来事だったかもしれませんが、乗り越えることで男性としての魅力を増すことができます。
言わば失恋はステップアップのための試練でもあるのです。自分自身と向き合い、自分なりのペースで乗り越えることを目指しましょう。
また、つらいときは自分1人で我慢しようとせず、身近な友達や家族に頼ることも失恋を乗り越えるために必要なことです。
行動してみる!