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失恋の傷が深いほど、成長できるチャンスも大きいといえます。
「つらい」「悲しい」「消えてしまいたい」このような気持ちに圧倒されているのなら、今まさにその成長の真っ只中にいるのかもしれません。
今を乗り越えたあと、いったいどのような自分になれるのでしょうか。失った恋が与えてくれるものとは、主に次の二つのような変化です。
失恋は、メンタルを鍛える試練となります。鉄が打たれて強度を増していくように、心は強いショックを乗り越える度にタフになっていくのです。
例えば、幼い子は転んで大泣きしますが、大人で号泣する人はそういません。
それは、大人がもっとひどい痛みを経験したことがあり「こんなことは大したことじゃない」と思えるからです。
大好きな人と過ごした時間は、きっと夢を見るように幸せだったでしょう。その相手と別れた痛みは並大抵のものではありません。
だからこそ、つらさを乗り越えた先に、ちょっとのことでは揺るがない強さを得られるのです。
失恋は、人付き合いの感性を磨きます。仕事も失敗を繰り返して「あれはよくなかった」「次はこうしてみよう」と試行錯誤するでしょう。
その結果、スマートに仕事をこなせるようになるのです。
恋愛も同じで、失恋から学ぶことがたくさんあります。傷ついた経験のない人は、他人の気持ちに鈍感になりがちです。
一方、失恋したことのある人は心の痛みを想像できるため、他人の気持ちを察して思いやることができます。
こうした人間的な深みはミステリアスな魅力となり、より精神的に成熟した恋愛ができるようになるでしょう。
恋をして洗練され、失恋して大人になっていくのが理想です。
しかし、中には見た目は磨かれていくものの、内面的な成長があまり見られない人もいます。
同じ失恋を経験したにもかかわらず、違う結果になってしまうのはどうしてなのでしょうか。失恋を成長の糧にできた人の特徴を見ていきましょう。
失恋経験からの成長は、自分自身を省みることから始まります。
苦しいときに自分の非を認めるのはとても難しいことですが、相手のせいにしてばかりでは同じ場所から一歩も動けません。
誰かと付き合っている間は、1人の人間と深く向き合うことになります。そのため、相手の嫌な面を見ることもあるでしょう。
しかし、極端なケースを除けば、別れの原因が一方だけにあることは少ないのです。
自分が反省すべき点が見つけられなければ、次の恋でも同じ失敗を繰り返してしまうかもしれません。
失恋から成長できるのは、別れた原因を突き詰めて考えて解決策を導ける人といえるでしょう。
失恋して落ち込んでいても、成長できる人は時間を無駄にしません。
恋愛のネガティブな面をポジティブにとらえる努力をしたり、これから何ができるか探してみたり、常に先へ向かって思考を巡らせています。
恋人と別れると、これまで一緒に過ごしてきた休日が急に暇になってしまうでしょう。
その時間をただくよくよして過ごすより、有効に利用する方がずっと今後の自分のためになります。
今まで恋人を優先するために挑戦できずにいたことや、理想の自分になるためにできることをリストアップしてみるのもよいでしょう。
思いついたことを書き出していくだけでも、思考を整理するのに役立ちます。
落ち込んでばかりでは、なかなか成長できません。失敗を振り返って反省できた人は、以前の自分よりも大人になれます。
さらに成長できるのは、改善策を行動に移し、よりよい自分を目指せる人です。
うまくいかなかった事実だけにとらわれていると、失恋に対して人一倍臆病になってしまうかもしれません。
反対に、失敗から学んだことを生かせれば、そのときから次の恋に出会う準備が始められているのです。
行動することが身に付いている人は、たとえやる気が出なくても体を動かします。
朝イチに「今日はこれとこれをやる!」と決めてしまうのもおすすめです。
考え出したアイデアを行動に移せる人は、きっとほかの人よりも大きな歩幅で成長していけるでしょう。
失恋して間もない時期は、別れた相手のことばかり考えてしまいがちです。
気持ちを切り替えるのは簡単ではありませんが、成長するには考え方を変える必要があります。
失恋の経験を無駄にしないための、二つの心得を見ていきましょう。
一つの恋が終わっても、人生は続いていきます。恋愛は生活を華やかに彩るものではありますが、それだけが人生の全てではありません。
いったん恋愛から離れ、思い切り打ち込める趣味を探してみてはいかがでしょうか。
心から楽しめるものに集中している間は、失恋のつらい気持ちも薄らぎます。
スポーツジムに通ってスタイルアップを目指したり、気になっていた習い事を初めたり、結果の分かりやすい自分磨きはモチベーションもキープしやすいでしょう。
好きなアーティストのライブに行ったり、話題の映画を見たり、エンターテインメントにどっぷりつかるのもリラックス効果抜群です。
何も思いつかなければ、友人を誘って買い物やおしゃべりを楽しむのもよいかもしれません。
恋人がいないからこそできることを、積極的に楽しんでみましょう。
別れた恋人のことを責めても、過去の幸せが戻ってくるわけではありません。
被害者意識を捨て、冷静に2人の間にあったことを見つめ直す努力も必要です。
たとえ振られた側であっても「自分は被害者である」ということにはなりません。こうした思考は不幸な気持ちを増幅させ、むしろ成長の妨げとなります。
ただ、元恋人に未練があると次の恋ができないことも多いでしょう。
別れたあとに愚痴を言うのも「嫌いになって忘れたい」という気持ちの表れなのかもしれません。
それならば、「愚痴を言うのは今日限り」と決めて話を聞いてもらい、気持ちに区切りを付けましょう。
から元気の作り笑顔も、続けているうちにいずれ心からの笑顔になる日がやってきます。
成長するための考え方は理解できても、失恋の痛手を抱えたままでは具体的なアクションまでたどり着かない人もいることでしょう。
「何をしてよいか分からない…」と途方に暮れてしまったら、紹介する三つの例を実践してみましょう。
恋人と別れたあと、自分の反省すべき点を見つけるのは大切なことです。
しかし、自分の欠点には気づきにくいものです。原因がはっきりしない場合は、第三者の意見を聞いてみましょう。
元恋人と共通の友人や、付き合っている間によく話を聞いてもらっていた人に、「どんなところがダメだったのかな?」と問います。
何気ない態度や口ぐせが、周囲をひどく傷つけていることもあるものです。
ショックを受けるかもしれませんが、周りから見た自分を知ることは成長のための大きな助けとなります。
真摯に受け止めて自分を省みることができれば、次の恋で同じ失敗をする可能性も少なくなるでしょう。
どうしても気持ちが切り替えられないときは、今まで恋愛に向けていたエネルギーを全て、趣味や仕事に注ぎ込みましょう。
「もともと趣味を持っている」という人は、その趣味に割く時間を増やすのがおすすめです。ストレスを和らげる効果を得られ、思考がリフレッシュされます。
「人に頼られるのが好き」という人は、仕事に打ち込むのがおすすめです。雑念を取っ払って集中することで成果を上げ、周囲からの評価が上がることが癒やしとなるでしょう。
何もすることがない時間ができると、気持ちがネガティブな方向へ向かってしまいます。
前向きな気持ちをキープするためには、やらなければならないことを決めてしまうのが効果的です。
「楽器を完璧に弾きこなせるようにする」「売上目標の150%達成を目指す」「TOEICスコアを900点まで伸ばす」といった目標をなるべく具体的に設定します。
自分のレベルから見て、やや難易度の高い目標にするのがポイントです。
無我夢中で達成したとき、「今の自分は失恋したときの自分ではない」ことに気づくでしょう。
失恋の苦しみに特効薬はなく、思い出す度に嵐のような悲しみに襲われるでしょう。
しかし、その期間をどう過ごすのかによって、失恋を人生におけるプラスの出来事にもできるのです。
失恋は今までの自分をよい方向へ変えるきっかけとなります。
目をそらさず自分を見つめ直し、深い悲しみから思いやりを学べば、人間的に一回り大きく成長できるでしょう。
つらくても前を向く気持ちを忘れなければ、いつか今の失恋に「ありがとう」と言える日が来るかもしれません。
行動してみる!