目次
そもそも、こじらせるとはどのような意味を持つ言葉なのでしょうか?詳しく確認していきましょう。
こじらせるとは、物事をもつれさせて面倒にしてしまうことや、解決までの時間を長引かせてしまうことを意味する言葉です。
単純なはずの問題をわざわざ複雑化・長期化させてしまった場合などに使われる、マイナスな意味を含んだ言葉といえるでしょう。
本来は物事に対して使用される言葉ですが、考え方や行動が面倒で、自ら問題を作りがちな傾向にある人物のことを、こじらせ女子・こじらせ男子と表現することもあります。
では、こじらせ女子に見られる特徴にはどのようなものがあるのでしょうか?詳しく紹介します。
こじらせ女子は、卑屈になりやすい傾向があります。「どうせわたしなんて…」という考え方がベースにあるため、自分に自信が持てず、自己評価は低めです。
また、自分が他の人よりも劣っていると考え、人からの好意や優しさを素直に受け入れられません。「どうしてわたしなんかに?」「何か裏があるのでは?」と必要以上に恐縮してしまいます。
不意に人から親切にされたとき、「ありがとう」と言うよりもまず「すみません」と言ってしまうタイプの人は、こじらせ女子の可能性が高いといえそうです。
何かを始めようとしたとき、「どうせうまくいくわけがない」と反射的に失敗をイメージしてしまうネガティブ思考も、こじらせ女子の特徴です。
これは、そもそもの成功体験が少ないことに加え、「期待して失敗するよりは始めから期待しない方が傷つかない」という自己防衛の本能によるものといえるでしょう。
こじらせ女子は、人一倍繊細で傷つきやすい性格の持ち主でもあるのです。
こじらせ女子は、自己評価が低くネガティブ思考でありながら、高いプライドと理想を併せ持っているという特徴があります。
自分を卑下する一方で、人に見下されることや負けることを極端に嫌い、同時に自分自身や恋人についての高い理想を持っているという、複雑な心理を抱えているのです。
甘えてもよい場面で強がってしまう・異性について妥協できないといった性格面での傾向は、こうした高いプライドと理想ゆえといえるでしょう。
こじらせている女子が恋愛を苦手に感じてしまうのは、ある意味無理もないことなのかもしれません。
上記のように、こじらせている女子はとても複雑な内面を持っています。繊細で傷つきやすく、同時にプライドや理想が高いことから、恋愛への一歩を踏み出す勇気が持てない傾向にあるのです。
また、理想の恋愛を夢見ていても、こじらせている女子の場合、性格が原因となり短期間のうちに破局してしまうことも多めです。
こうしたさまざまな理由が合わさることによって、こじらせ女子の恋愛経験は、同年代の女子に比べて少ない傾向にあるでしょう。
こじらせ女子と同様、こじらせ男子も基本的に自分に自信がありません。
卑屈でネガティブ思考になりがちという点も共通していますが、男子に特に共通して見られる特徴もあります。主なポイントをチェックしていきましょう。
こじらせ男子は、こじらせ女子に比べて理屈や合理性を重視する傾向があります。これは、男子と女子とでは、プライドの高さとそれによる影響に大きな違いがあるためです。
一般的に、男子というのは女子以上に社会的な立場や評価を重視するものです。そんな男子にとって、プライドを傷つけられること=自分自身の存在意義の危機といっても過言ではありません。
こじらせた男子が理屈っぽく見えるのは、大切なプライドを守るために必死で理論武装をしているからです。
こじらせた男子にとって、理屈というのは社会に立ち向かうための大切な武器なのでしょう。
こじらせている男子は、何事においても簡単に妥協ができません。「こうあるべき」という理想のイメージを明確に持っていて、そこから外れることを嫌います。
このこだわりの強さは、自分一人だけで完結する事柄においてはとても大きなメリットです。仕事でもプライベートでも、どこまでも完璧を追求し、丁寧&確実にステップを踏んで目標を達成できるでしょう。
しかし、恋愛やグループ作業など、ほかの人が関わる場面では話が変わります。こじらせ男子は、この場合でも自分のこだわりを優先し、他人を振り回してしまうでしょう。
こだわりが強すぎるあまり、TPOに合わせた対応ができないのがこじらせ男子の特徴といえそうです。
こじらせ男子は、基本的に「自分は正しい」という揺るぎない信念を持っています。
周囲と意見の相違があった場合でも、「自分の意見こそがベスト」と考えるため、ほかの人の言葉に耳を傾けることはありません。
そんな態度を直接非難されることがあったとしても、「でも」「だって」と言い訳をして自分の非を認めようとしないため、ますます周囲の反感を買ってしまいます。
自分の求める正しさのために人の気持ちをないがしろにしてしまうことから、「自己中心的な人だ」と思われやすいタイプといえるでしょう。
こじらせている男女には、恋愛の傾向にも一定の特徴が見られます。詳しく確認していきましょう。
こじらせている男女の恋愛の特徴として、よく見られるのが終わった恋を引きずり、未練を残してしまうというものです。
こじらせている人は、何事においても高い理想を掲げる、上昇志向の強い人でもあります。恋愛についてもよりハイレベルの相手を求め、手に入らないものを美化する傾向にあるでしょう。
これは、別れた恋人に対しても同じです。すでに失った相手だからこそ、「本当はもっと価値のある人だったのでは…」「もったいないことをしたのかも」という思いが高まり、なかなか吹っ切ることができません。
たとえ自分から振った相手であろうと、自分自身に新しい恋人ができようと、過去の恋人の現状を気にしがちな傾向を持っています。
自分に自信が持てないこじらせた人は、自分を受け入れてくれた相手に執着し、依存しやすい傾向があります。
具体的には、恋人と常に連絡が取れる状態でいないと不安になったり、プライベートの時間は全て恋人と過ごそうとしたりといった行動が見られるでしょう。
こうした振る舞いは、一見過剰な独占欲からのものと思われがちですが、こじらせた人の場合それだけではありません。
独占欲もさることながら、それ以上に「自分を愛してくれる人を失いたくない」「この人を失ったら次はない」という恐怖やネガティブな思い込みが大きな原因となっています。
こじらせた人の依存心の強さは、不安や自己評価の低さの裏返しといえるでしょう。
こじらせた人の恋愛では、自分は本気で好きなのに、相手の本命にはしてもらえないといった、気持ちのズレが生じてしまうことがあります。
こじらせた人は理想が高く、自然体で釣り合う異性よりも無理目の異性に惹かれる傾向があります。この場合、相手から見ると自分自身が格下の異性となってしまうため、いや応なしに軽く扱われてしまうことになるでしょう。
また、自信のなさやネガティブ思考が災いし、不必要な場面で強がってしまったり、本音を見せられなかったりするのも、こじらせた人が本命になれない理由です。
たとえ相手の心に恋愛感情が芽生えていたとしても、「心を開いてくれていないんだな」との誤解から、自然と心の距離が開いてしまいます。
中には、こじらせているという自覚を持った上で、「この性格をどうにかしたい」と考えている人もいるのではないでしょうか。そんな人におすすめの改善方法を紹介します。
こじらせた性格をどうにかしたいと感じるのなら、まずは人の言葉をむやみに否定せず、素直に聞き入れることから始めてみるのがおすすめです。
こじらせた人は、人の親切心からくるアドバイスや忠告も、全て自分への批判・侮辱と受け取りがちです。傷つくのを防ぐため、少しでも耳が痛い言葉は徹底して拒絶しようとするでしょう。
しかし、他人というのは、こじらせた人が考えるほど冷酷でも意地悪でもありません。
相手の言葉を否定したり裏を読もうとしたりせず、そのまま受け入れることは、これまで見過ごしてきた人の優しさや温かさに気付くための、きっかけになるでしょう。
こじらせている人の大きな特徴であるネガティブ思考を捨て、ポジティブ思考を意識するというのもこじらせを改善するために有効な手段の一つです。
もしも「どうせうまくいかない」と思ったら、次の瞬間に「でも、うまくいくかもしれない」と思い直してみましょう。
また、「わたしなんてダメだ」と感じたときは、「でも、いいところもたくさんある」と自分の魅力を再確認してみましょう。
こうして無意識の思考の癖を一つ一つ意識して見つめ直し、ネガティブな思考をポジティブな思考へと上書きすることで、徐々に自然なポジティブ思考へと近づくことができます。
こじらせている人の言動の原因となるネガティブ思考や自己評価の低さは、もとを正せば自信のなさから生じているものです。
つまり、自信を持つことができさえすれば、こじらせた性格はたちまち改善されるといっても過言ではありません。
では、自信を持つためには何が必要なのかといえば、意外にも日常で経験できる程度の小さな成功体験の積み重ねで十分なのです。
髪形や服を褒めてもらう・人に親切をして喜ばれるなど、ささいな喜びや充実感を得る努力をしてみましょう。そうした喜びや充実感が積み重なって、いずれ大きな自信の基盤となるはずです。
こじらせている人は、男女共に自信がなく、ネガティブ思考で自己評価が低い傾向があります。
一方で、プライドや理想は人一倍高いため、理想と現実が折り合わず、恋愛でも苦しい思いをすることが少なくないでしょう。
そんなこじらせを改善したいのであれば、根本的な原因を解消するために自信を付けたり、人の話を素直に聞いたり、周囲の人との関わり方を変えていったりすることがおすすめです。
ほんの少しの努力をするだけで、これまで想像もしなかったようなたくさんの可能性が目の前に広がるでしょう。
出会いを見つける